奇人変人有名人の町。- その２

さて、だいぶ楽しんだけどちょっとはお仕事しないとね。
報告書はやっと提出できるようになったから勤務評価も上がってきたけど、やっぱり多少マシになっただけでぜんぜん足りてないのよね。

だれかお話聞かせてくれそうな人いないかなぁ。






















まわりを見回してたらあら、冷夏発見。
いつ来たのかな？ そういえば論理スキルもあげたいとか言ってたわね。

それにしてもじっと冷夏を見つめてるあの人、だれだったかしら・・・・・？

あ、そうそう。思い出した。
どっかで見たことあるような気がしてたんだけど、きっとあの人がクランプルボトムの未亡人ね。あれ、違ったかなぁ？

たしか同僚の誰かが言ってたのよね。
結婚直前で旦那を亡くしちゃったんだったか、結婚直後だったか覚えてないけど。それ以来ひとが変わっちゃったとかなんとか言ってたような気がするわ。なんでも街中でちょっと浮ついたことしてたりとかすると誰彼かまわずお説教をしてまわってるらしいわね。

目をつけられちゃったんだか単に見学してるだけなのかここからじゃわかならいけど、冷夏本人はまったく気にしてないみたいだし、まぁほっときましょうか。
さてさて、だれかお暇してそうな人は～？




















あら、あの子。
若いのにほっそりしててプロポーションいいわねぇ。
ちょっとあの子のお話聞いてみよ。

「こんにちは～。あなたスタイルいいわねぇ。ちょっとうらやましいくらい。ちょっとお話してもいいかな？」

近くで見るとお肌もすっごくきれい！
私だってまだまだ若いけど、この子には勝てないかも。そのうちエステでもいこうかしら・・・。



話を聞き終わったころにはだいぶ暗さを増してきてた。ちょっと寄り道しながら帰ろうかな。
大きく遠回りをしながらぶらぶらと帰路につく。いつも職場とジムと自宅の往復で終わっちゃってるから、ちょっと逸れるだけで目新しいものばかり。

ちょっと車道を逸れて山道に入り込んだらなんだかおっきな石を見つけた。




















やけに大きいわねぇ。
そういえばお隣のメディスンさんが、この町には隕石のかけらが多く見つかるって言ってたわね。
しかも大きくてレアなものが見つかると結構な額で研究所で引き取ってもらえるとか。

これがそうなのかはわかんないけど、なんかまわりの石とはちょっと違う気がするし一応持って帰ってみようかしら。

う～ん、結構重い！
仕方ない。あとはまっすぐ帰りましょう。




ただいま～、っと。
うちに帰ったらまた冷夏が先に帰ってきてた。晩御飯の用意してくれてたみたい。ありがとぉ～。

ご飯を食べながら今日の出来事をお互いに話して、釣り上げたきれいな変わった実を見せたら、冷夏もいいものを釣り上げたって。
片付けたテーブルの上にドンって乗せられたのはなんと！






はぁ？ぱそこん？？？

ちょっとまってよ。なんでパソコンなんかが釣れちゃうの！！
しかもちゃんと動くの？

いったいどんな人がこんな高価なものを投げ捨てるのか・・・。
そういえばメディスンさんもギターを３つくらい釣り上げたとか、いつだったか言ってたわね・・・・・・・・・。
今日なんども思ったことだけども、やっぱりこの町の人間ってどっかおかしいんじゃないの？ (TдT)